「毎日シャンプーするのは当たり前」というのは、ただの思い込みだったの?
湯シャンという洗髪方法を知って驚いたのは、わたしだけではないはず。
今回は、「湯シャン」って実際のところはどうなの?効果はあるの?と疑問に思われる方に向けて、湯シャンのやり方や効果、わたしの体験談をご紹介します。
9カ月間、湯シャンに挑戦しました!
湯シャンとは
「湯シャン」とは、シャンプーを使わずに、お湯だけで髪や頭皮を洗うことです。
一般的なシャンプーは洗浄力が強いため、汚れだけではなく、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
シャンプーを使わない「湯シャン」は、頭皮のダメージを防ぎ、本来からだが持っているバリア能力を高めることで、さまざまな効果が期待できると注目を集めています。
湯シャンのメリット
シャンプーを使うのをやめることで、次のような効果が期待できます。
- 頭皮環境を整える
- 髪にハリやコシが出る
- フケが適量になる
- 肌荒れが軽減する
シャンプーで皮脂を落としすぎると、かえって皮脂の分泌が盛んになります。
湯シャンによって皮脂の過剰分泌を防ぐと、頭皮環境が整い、抜け毛や薄毛といった髪の悩みの改善にもつながります。
またシャンプーが肌に流れなくなることで、シャンプーの成分による肌荒れがなくなる効果も期待できます。
宇津木先生の本を読んで、衝撃を受けました。信じずにはいられない、説得力のある内容です。
この本を読んで、湯シャンをやる気に火がつきました。
湯シャンのやり方
湯シャンは、シャンプーをやめて、ただお湯で流すだけで終わりではありません。
基本的なやり方は次のとおりです。
- 丁寧にブラッシングをして汚れを落とす
- ぬるま湯で流す(宇津木式は34〜35度)
- 指の腹でやさしく洗う
- ドライヤーで乾かす
湯シャンのやり方1:ブラッシングをする
湯シャンをする上で、ブラッシングは大切なポイントです。まずお風呂に入る前に、髪についた汚れを落とすため、丁寧にブラッシングをします。髪の絡まりも取れるので、洗いやすくなります。
湯シャンのやり方2:ぬるま湯で流す
余分な皮脂はぬるま湯で洗い流せます。熱いお湯は、髪や頭皮を乾燥させてしまうので、ぬるま湯で汚れを落としましょう。宇津木先生は、34〜35度のぬるま湯ならぬ、ぬるま水での洗髪を推奨されています。
湯シャンのやり方3:指の腹でやさしく洗う
頭皮を指の腹を使って、マッサージをして洗います。爪を立てたり、スカルプブラシを使うと、頭皮を傷つける可能性があるため、指の腹を使って、軽い力でやさしく洗いましょう。
湯シャンのやり方4:ドライヤーで乾かす
髪を濡れたままにしておくと、髪が痛みやすくなるほか、雑菌が繁殖しやすくなります。髪をすすいだあとは、タオルでしっかり水分を取り、すぐにドライヤーで乾かしましょう。
実際に感じた湯シャンの効果
浴室のものが減る
実は湯シャンにたどり着いたきっかけは「浴室をスッキリさせる」でした。この一番の目的は、すぐにクリアできました。シャンプーとトリートメントをなくすと、棚も不要になりました。
お財布に優しい
きつい香りが苦手なので、比較的価格の高い自然な香りがするシャンプーを購入していました。湯シャンを始めると高いシャンプーを買う必要がなくなり、経済的に楽になりました。
スタイリング剤が不要
バームのツヤ感には負けますが、自前のあぶら(皮脂)で、スタイリング剤も不要になるのも嬉しい効果のひとつです。
湯シャンで得られなかった効果
排水溝に溜まる髪は減っていましたが、ブラッシングでよく抜けていたので、抜け毛に対する効果は、正直よくわかりませんでした。1日100本抜けても正常とされる抜け毛、判定が難しいです。
白髪が減ることも期待しておりましたが、根元が黒くなる毛を見つけることはできませんでした。
湯シャンをやめた理由
湯シャンを始めて、それまでシャンプーでしっかり取り除いていた皮脂が残るようになると、髪のベタつき、あぶらっぽいにおいが気になるようになりました。
それでも湯シャンの最終目標である「毎日お湯だけで頭皮と髪を洗う」を目指し、せっけんシャンプーを使ってみたり、牛乳石鹸を使ってみたり、毛先にだけバームで香りをつけてみたり、色々工夫をしてみましたが、どうしてもにおいがなくなりません。
夏になるとさらに、においがきつくなり、毎日牛乳石鹸で洗っても取れなくなりました。
加えてフケも出てくるようになり、においと見た目、どちらも残念な状態に。
人と会うときも、くさい女性と思われていないか気になるようになり、その不安に耐えられなくなりました。
子どもからも「くさいからやめてほしい」と言われていました。
現在のシャンプー事情
現在はボタニストのシャンプーとトリートメントを使っています。
薄毛と白髪が気になるお年頃なので、ごしごし洗いはしていません。シャンプーを少量手にとって泡立て、頭皮につけながらマッサージ。場所を変えながら3回繰り返して、しっかり流します。
以前はシャンプーをたっぷり使って髪を洗っていましたが、湯シャンにチャレンジしたおかげで、シャンプーは使わなくてもいいくらいなんだから、少量でも大丈夫と思えるようになりました。
湯シャンをやめてみて思うこと
湯シャンをやめたら、においに対する不安がなくなり、堂々と人会えるようになりました。
わたしと同時に、子どもたちも湯シャンを始めたのですが、長男はにおいがキツくなったため、早々にやめました。
次男は湯シャンに成功し、今も続けています。シャンプーも、せっけんシャンプーも使わず、お湯で流すのみ。
正直、うらやましいです!
わたしには「湯シャン」が合わないという結果で終わりましたが、成功して快適に過ごしている方は実在します。
湯シャンが合うか合わないかは、やってみないとわからないもの。一度試してみる価値はあると思います。